「消防団」と聞くと男性や自営業の方を想像する方が多いと思いますが、金沢市の消防団には性別や職業、住んでいる場所に関わらず、様々な方が消防団に入り活動しています。
女性団員
金沢市の女性消防団員は、平成18年6月に誕生し、現在は約30名が、団本部に所属し、「火災予防の広報・啓発活動」や「救命講習指導」、「大規模災害時の後方支援」に従事しています。
また、平成29年には音楽よる火災予防広報活動を行うことを目的として、ハンドベル隊「金澤Red Belle」を結成しました。毎年、金沢市中心部で行われるクリスマスコンサートで活躍しており、令和4年は金沢の海の玄関口である金沢港クルーズターミナルで演奏しました。
火災予防の広報・啓発活動
- 防火パトロール(近江町市場など)
- クリスマス防火コンサートでのハンドベル演奏(金澤RED BELLE)
- カラーガード隊として百万石まつりの音楽パレードに参加
救命講習指導
金沢市消防局が主催する普通救命講習等において指導員として参加し、一人でも多くの市民がバイスタンダー(救急現場に居合わせた人)として心肺蘇生法等の応急救命処置を行えるように指導を行っています。
【指導員になるために】
応急手当指導員養成講習を受講し、救命に必要な知識、AEDの取り扱いや心肺蘇生法の基礎実技などを学んだうえで、資格を取得し指導ています。
研修会の立案、参加
消防団員として必要な知識や技能を身につけるため、女性のみの研修会を開き自己研鑽に励んでいます。
日々の生活において身近にある消火器の取扱いをはじめとした各種消防用設備の構造や使用方法の確認を行っています。
女性消防団員PR動画
学生団員
学生の皆さんも消防団に加入し、地域社会の一員としての誇りを持ちながら、活動を行っています。
※学生団員の活動範囲は通常の男性団員の活動と同じで、災害活動や災害対応のための訓練を行っています。
【金沢市学生消防団活動認証制度】
真摯かつ継続的に消防団活動に取り組み、地域社会へ貢献した学生に対し、市長が「学生消防団員認証証明書」を交付し、就職活動時に企業に提出することで、学生生活で社会に貢献してきたことをアピールすることできるものです。
OB団員(機能別団員)
金沢市では、平成29年に消防団員のサラリーマン化や超高齢化社会の到来などの社会情勢の変化に柔軟に対応し、地域防災の中核である消防団の充実強化を図るとともに、大規模災害に対応するマンパワーを確保することを目的として導入しました。
従事する消防団活動は、次に掲げるとおりです。
- 大規模災害における基本団員の活動支援
- 所属する分団の区域で発生した火災における基本団員の活動支援
- その他消防団長又は分団長が特に必要があると認める災害活動又はこれに準ずる活動
その他
公務員団員
国家公務員や地方公務員の方も消防団に入って活動しています。(報酬の受給も可)
※ただし、入団する場合は、国家公務員法や地方公務員法の規定に従い許可を受けなければならない場合があるため、手続きについては、所属する団体の服務担当部署までお問合せください。
勤務地団員
居住地が金沢市外の方も勤務地が金沢市内であれば金沢市の消防団に入団することができます。